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る年祭・伊達政宗について

考察というか、120%妄想です。

色々な方が、政宗さまがわからない、という意見をおっしゃっていて、わたしなりに政宗さまをわかっていた気になってたのですが、それを受けていざ考えようとしたら自分でたまにこんがらがっちゃう時があるので、自分用に政宗さまについて考えたのをまとめてみました。

250%ネタバレなので、大阪公演を楽しみにしている方は回れ右してブラウザバック(古のオタクより)

あと高校の時日本史選択してないレベルで日本史の知識が乏しいのでむちゃくちゃなこと言ってるとおもいます…。

 

 

 

 

 

といってもわたしは政宗をフィーリングで楽しんでいた部分が大きいなって思います。なんせわかった気になっちゃうぐらいなので笑

思ったのは、政宗は小十郎や成実にすら自分の本心を明かすことはしてないのでは、ということ。というより、本心を見せる術を知らない人なんだと思う。

母親に忌み嫌われた過去を吐露する政宗だけど、そういう幼少期を過ごした人って人の顔色をうかがうところが性格の根底にできてしまうと思うのね。必ずしもという話ではないけれど…

子どもにとって母親って絶対的なところあるから、いくら嫌われてても愛されたいって思っちゃうから、嫌われないようにしようっていう癖がついちゃったんじゃないかな。(妄想120%でお送りしています)

だから母親が嫌がった青い目を潰そうとしたんだよね…この瞳が亡くなれば母親は自分を愛してくれるかも、なんて僅かばかりの希望も抱いていたのかななんて思ったら切なくて切なくて…。

そんな家庭環境で政宗にできた武器は、自分の本心を覆い隠す「笑顔」なのではないかなって思います。

ちょっと前にツイッターで見た「モンロースマイル」とか当てはまるんじゃないかなあってなんとな~く妄想しました。

matome.naver.jp

そんな政宗が、秀頼にあなたは淀殿からちゃんと愛されていた(意訳)、っていうところ、すっごく切ない。政宗も人間だから、母親の愛に気付けない秀頼に嫉妬を覚えることだってあっただろうし、そんな秀頼に「生き恥をさらしてる」なんて煽られたとき、どんな思いでニコニコしてるんだろう、って思ったらすごく悲しくて、だけどそれ以上に強いなって…。好きです…。

 

家臣の重長すら惑わせる笑顔を張り付ける、何を考えているかわからない仙台藩当主。でも政宗の中にはちゃんと理想があって、それは幸村に語った「生まれや身分にとらわれない世の中」で間違いないと思う。

ただ争いのない世界、人々の命が無意味に失われる世界じゃなくて、その理想はすごく社会福祉的側面が強いものなんじゃないかなって私は感じました。生まれ落ちた家でその人の人生が決まってしまうことを問題視していたんじゃないかと。もちろんこれは職業に限らずに、持病だとか、家の財産とかそういうの色々含めての言葉なんじゃないかな。うまく言えないけど…今の日本ですら完全に払しょくできてない問題を問題視してたなんて凄いな…

主観ですけど、東北って、なにかと虐げられてきた歴史があるからこそ(蝦夷討伐にはじまって、頼朝様に攻め入られたりとか、その他もろもろ…)そういう弱い立場にいる人の思いをくみ取るのがうまいな~って思う。いじめられた人の気持ちはいじめられた人が良く知ってるのと同じ感じで…だから今回の政宗の理想や這いつくばった生き方っていうのが、東北生まれ東北育ちの原住民(?)からしたらすっごく、わかる、わかるよ~…!って感じなんです。初観劇後に発した言葉が「東北に生まれてよかった」だったぐらい、仙台藩が愛おしくて…。米沢藩の二人も大好きです。東北は良いところ。

その生まれや身分にとらわれない世の中を実現することと、この後に行われるだろう兵農分離士農工商?って真逆なんだよね。だから政宗さまの「天下を取る」には「徳川の天下取りを阻みたい、徳川が目指す世にはしたくない」っていう意味が強いのではないかな。

だけど政宗は理想主義なだけじゃない、現実主義な性格も持ち合わせてて。めちゃくちゃ頭いいんだろうなって思います。真田幸村と手を組めないとわかったら、徳川の天下取りを阻むことができないなってすぐ判断して「中断」を宣言できる。

重長は政宗の「天下取り」を言葉のまま受け取っていたからその宣言にすごく戸惑ったんだろうね…。

ラスト家康が築いた便利な世の中になったことで、政宗が言った通り、人の豊かさ、自由ってなくなったと思う。親の職業を受け継ぐことで、システムとして世の中はうまく回るようになったかもしれないけど、政宗の目指した、生まれで人生が決まらない世の中ではなかったんだろうな…。

 

冒頭に、政宗さまは小十郎・成実にすら本心を見せようとしない、って書いたけど、その二人は本心をわざわざ見せなくてもわかってくれるんだと思う。それは一緒に過ごした時間がもたらしてくれたもので。

だから、最初重長は政宗のことがわからん!幻滅!といっていたのに、最後は政宗を理想の上司と認めてくれて、政宗の理解者が一人増えたことがすごくうれしくて泣きそうになります…。人の気持ちを理解するって、まずわかろうという気持ちが大切だから。重長がわからーんってなった後、自分の上司である政宗の考えをわかりたいと考えに考えた結果なんだなって。

政宗が重長に自分の考えを直接伝えなかったのも、ある意味後輩教育に繋がるところあるよね。「盲目的に仕えるのは嫌なんだ」って言っていた重長だからこそ、ちゃんと誰に使えるべきか、どの道を進むべきか、考える必要があった。上司である政宗から「自分はこうしたいからああしろ」って言うのは簡単だけど、そういう仕え方を政宗もされたくないんじゃないかな。母親だからって信頼できる環境にはいなかった政宗は、上司だからって信頼できる人間とは限らないってよくわかってるんだと思う。

最終的に外の世界を知った重長くんが政宗と、仙台で「図太く長生き」する道を選んでくれたのが、とっても嬉しい。

 

 

多分だいぶ見当違いなこと言ってるかもしれないけど、わたしが政宗について考えたのはこんな感じです。大阪公演はいけないのではやくDVDで補完したくてエンタステージ様のゲネプロ映像を何回も見てます。

東北、仙台、いいところです。みんなきてね。