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映画『ラストレター』雑記

こうやってブログ書くのも久しぶりだなあ。せっかく開設したのに放置プレイでしたね。

また楽しかったこととか、観た作品の感想とか。自分用にまとめていけたらいいな。

 

映画「ラストレター」見てきました。ので、その感想。というか雑記。これから映画見るよって人は見ないでね。

きっとわたしの古参フォロワーならわかること、知り合ったばかりの人、知らない人だとわからない話とかもぽろぽろしちゃうかもしれないけど説明する気持ちにはなれないのでその辺もスルーしてもらえるといいな。

 

 

 

 

 

みれてよかったって気持ちがまず大きかった。

フォロワーと歩いた白石の街並みや仙台の風景、見慣れた青い市バス。それがまず嬉しくて心が躍りました。場所は友達と歩いた白石の川縁なのにバス停は亘理町になったりしてたね。気づいた時嬉しかった笑

物語を通してだと見ててやっぱり楽しいって気持ちより苦しい気持ちが強くて、気がついたら膝の上のコートがしわくちゃになるぐらい握りしめてたりもして。

もうこの世にはいない人に手紙を何通も書いていた人自分は、あれから彼に手紙何度も書こうとして書けない自分は何かを思わずにはいられなかった。

わたしの質問にボルゾイ飼いたいって言ってたなあ。質問企画楽しかった。いっぱい答えてくれた幸広くんがだいすきだと強く感じた、20歳の成人の日の思い出です。


裕里が鏡史郎へ「あなたがお姉ちゃんと結婚してくれれば」ってセリフ。未咲の選択に多くの人がなんでって思ったと思う。自分だったら絶対乙坂と結婚するって、一緒に見た友達もそう言ってたしわたしもそう思ったし。

でも他人のことを、過去のことをいくらたらればしても、結局はその時の本人の選択次第なんだよなってことがありありと感じられて苦しかった。現に今お世話になった人との別れを控えてる身としては…そんな人との思い出の地でもある白石が舞台の話だなんてどんな偶然だよと笑うしかないです。笑

周りがどうこう言っても本人の人生は本人だけのものだから、だから生きるのってうまくいかないことだらけだし本当に難しいんだよね。本人の選択を側から見たら肯定することもできない時だってある。結果としてこうしてたらもっと幸せで安全な生活ができたのにとか、色々思うことあるし、逆に自分は周りにそう思われてるのかもしれないし。だけどみんな自分で選択して生きてるんだよなあ…。


未咲が死んだと知る前に、未咲以外の話が書けない、いつまでも未咲にこだわってしまう鏡史郎。未咲との別れが納得いくものじゃなかったんだろうな。納得できない別れって、ずっとずっと引きずっちゃうし、自分の日常にその人の面影を追い求めちゃうし、理解できても受け入れられないことってたくさんある。今でも些細なことで幸広くんのこと思い出しちゃうし、鏡史郎が何を書いても未咲の話になってしまうのがなんかわかるのが悔しかった。


ミサキの名前が美咲でも実咲でもなく「未咲」なのが印象的だったな


「結局お前はあいつになんも影響与えてないんだ」ってところのセリフ。めちゃくちゃ苦しかったね。

前にも書いたかもしれないけど、幸広くんが亡くなって俳優仲間が「自分が改めて毎日板の上に立てることのありがたさに気づきました。」みたいなこと言ってんの、まじでめちゃくちゃめちゃくちゃ腹立って。そんな当たり前なことプロなんだから幸広くんの死をきっかけに気づかないでよって本当に頭にきてて。だいぶ経って落ち着いた今となっては、彼の死が何かの物事のきっかけになってるのが悔しかったんだろうなと思う。けどそれは悔しいかなわたしも同じことをしていて、彼の死をきっかけにたくさんのことに気づけたし得たものもあって。なんならきっと今わたしが心の拠り所にしてるものは彼の死がなかったら今の状態にはなってなかったかも知れなくて。それに初めて気づいた時、悔しくて悔しくて寂しくて、ただただ自分も11月に腹を立てた人たちと同じで、それがショックで涙が止まらなくて。それこそ仙台駅で泣いちゃったりもしたから、「あいつと結婚してたら小説書けてねえだろ」みたいなこと言われた乙坂が苦しくて仕方がなかった。自分にとってつらくて苦しい大きな出来事から、自分が恩恵を受けてるという点にすごく自己投影してしまった。

人は相互的な繋がりで成り立ってるから、多かれ少なかれ自分の知人とは互いに影響しあって生きてるとは思うけど、人生を変える影響ってなんだろうな

 

裕里の「亡くなった人は残された人の中で生きる」みたいなセリフ、はっきりとは覚えてないんだけど、笑 なんかいろんな場所でいろんな人が、年末でみんなでプギャーしながら同じようなこと聞いたりもしたなとか、そのぐらい別れを経験した人ってこの話をするけれど、本当にそう思えるだけでなんかすごい背中を押される感じで気持ちが軽くなるからすごいよなって思う。

 

わたしは妹なこともあって(?)裕里に共感して作中気持ちがギュッとしたり乙坂先輩きゃーーーーーってなったりしてたんだけど、(?)お義母さんのターンが一番めろめろしました。大好きな先生とのやりとり、見てるだけできゅんきゅんして別冊マーガレットだった。(?)全国のおじさん夢女の共感の嵐だよ(?)

 

未咲の遺影とあゆみの顔が重なるカットまじで、まじでさりげないけど計算され尽くしててめちゃくちゃ鳥肌立った。

最初は泉行きのバスに乗った裕里を乙坂が見送ったけど、その次は白石行き(って思ったけど距離的に駅方面か、、?青いバスから白石では赤いバスに変わってた気がするし)のバスに乗った乙坂を裕里が見送ってるの、こういう演出だいすきーー!!!って感じで大好きでした。(?)もっといろいろあったからこれはまた見ながら見つけていくのが楽しいやつだなあ。人が作る作品ってこういうのがあるから楽しい。

 

 


後味が良い作品とは言えないけど、だけどみんながもう一度人生を歩み始めて再スタートしてて、ハッピーエンドなのかな。物語として。

人生ってみんなそんなもんかって、こんなつらい思いしない人生なんてないのかもとかちょっと気持ちが楽になった部分もあって。やっぱり見れてよかったなあ。

現にこうやって、る変ではなにも感想書けなかったしまとめられなかったわたしが、る変だったからってのもあるけど、こうして自分の気持ち言葉にまとめる気持ちになれたのは、そんな作品に出会えたのはありがたいな。ほんとに。

見れてよかった。

 

 

 

 

 

 

ファンレターの下書き、一番最後に送ったのなんだっけって思って調べたら、

「わたしの好きな俳優が滝口幸広さんで本当によかった」

「滝口さんのおかげで自分にとって身になるものにたくさん出会えてる。ありがとう」

って、亡くなった後からずっとずっと考えてることが書いてあって、彼に対する気持ちは生前もあれからもなんも変わらないんだなぁとか思ってちょっと穏やかな気持ちになれた。